それも含めて愛なのだ
今日は部活が午前で終わる、とマイダーリン赤也が言ったので遊びにきた。
クーラーのがんがんと効いた部屋。赤也はベッドにもたれてゲームをやってて、私はその横で同じ姿勢で赤也の部屋にある漫画を読んでいた。
至福のとき。
ガシャッ
「あー、目ぇ痛い」
そう言って赤也はゲームを切った。
大きくのびをして、
「ー」
とけだるそうにいった。
「あい」
「お前なんか雑誌持ってきてなかったっけ」
「ん、あるけど」
「見して」
「いーけど、赤也にはつまんないかもよ」
私は昨日買ったファッション雑誌を手探りでつかんで赤也に手渡した。
これって男が見ても面白いもんなの?
「だって読むもんが何もねんだもん。
お前漫画にめちゃくちゃ集中してて話聞いてくれなさそうだし」
「ごめん、だってかっこいんだもん飛影」
赤也は雑誌を受け取るとたいして興味もなさそうにぱらぱらとページをめくって読み始めた。
私もまた漫画に戻って集中した。
二人でゴロゴロして、まるで猫みたいだ。
しばらくして。
「・・・・・なー」
「んー?」
「お前さー。今日実はめっちゃヤるつもりできた?」
「・・・・・・・・・は!?」
いきなり言われたセリフがしばらく理解できなかった。
「ちなみに今日のブラの柄はなんでしょうか」
赤也はしれっと言ったけどどう考えても爆弾発言だ。ふ、不純異性交遊!!
「ちょっと待ってよ!何なのいきなりそんな変態発言して!」
と赤也の方を向くと視界に赤也の見ているページが入った。
し ま っ た 。
私の顔がいきなり赤くなったことに赤也は気づくと、ニヤッと笑って顔を近づけてくる。
「えー別に?知りたいなーと思って」
「・・・・・な、内緒だよ、そんなの!」
「へーえ?」
「へんたいー!不順異性交遊ーー!!!」
「まぁ、俺、至って健康的なオトコノコなんで。」
そう言うと漫画は赤也の手によってベッドの外へ放り出されてしまった。(うわーん飛影ー!!)
「ぎゃー!助けてー!蔵馬ーー!!」
「俺の予想だと、水玉だと思うんですけど。調べてみてもいーですかー?」
「駄目です!」
「だってせっかく気ぃ遣ってくれたんでしょ?」
その一言で赤也がすべてを知ってしまったことが分かった。
やばいやばい今なら羞恥心でどっか私消えてしまえる!
じりじりと詰め寄ってくる赤也に何か否定の言葉を言おうとしたのに途中で唇をふさがれてしまった。
ああ、もう駄目だ。
頭の中で昨日のことが思い出される。
「あっ最新号じゃーん見せてー!」
「特集!男の燃える下着第一位は水玉模様だってー!」
「あはは、ー水玉だって!チェックチェック!」
そう言って友人が第一位の欄に赤ペンで丸をつけた。
キャミソールをまくりあげて、赤也がクッと笑って一言。
「すっげぇ燃える」
幽遊白書って最高だよね☆