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「ねぇ、宇宙人っていると思う?」
「んー?」
「私ね、いると思うんだ」
「んー」
だってUFOとかたくさん目撃されてるじゃない。宇宙人がいたら私友達になりたいんだ、たくさん宇宙のこと教えてもらうの、と楽しげに話す彼女を見てオレは忍足が前に
「いやぁ〜女っちゅーもんは俺らから見たら宇宙人みたいなもんやからなぁ〜」
と言ってたのを思い出していた。
「ジローはどう思う?」
形の整えられた爪がカーディガンの裾から見え隠れしている。
少し首をかしげにこっと笑って言う目の前のキミは、前より明らかにキレイになった。
前はそんな笑い方しなかった。
誰だよおまえ。
「ん、いるよ」
オレの知らないうちに誰かのせいで変わってしまった、
きみこそがウチュージンだ
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